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月末、経営者が「freeeなら全部自動になると思っていました」と話す一方、未登録の口座と開始残高が残り、帳簿の数字が合わない。クラウド会計では、契約後の初期設定と毎月の確認方法まで決めておく必要があります。導入時によくある例です。
freee会計は法人向けと個人事業主向けでプランが分かれています。この記事では、契約前に確認したい利用人数、料金、初期設定、データ移行の順番を公式情報に沿って整理します。
最初に法人か個人事業主かを確認する
| 事業の状態 | 確認する料金体系 | 主な目的 |
|---|---|---|
| 株式会社・合同会社など | freee会計 法人向け | 日常記帳、法人決算、経費精算など |
| 個人事業主 | freee会計 個人向け | 日常記帳、確定申告、お金の管理 |
法人成りした場合は、個人事業の事業所をそのまま法人用として使うのではなく、法人の事業所を追加し、必要なデータを移す流れが公式ヘルプで案内されています。
法人向けプランは人数と業務範囲で選ぶ
2026年10月6日に公式料金ページで確認した税抜料金は次のとおりです。年払い時の月額換算で、スターターとスタンダードには従量課金が加わる場合があります。
| プラン | 年払い時の月額 | 基本メンバー数 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 2,980円 | 1人 | 記帳中心。追加人数は最大2人まで |
| スターター | 5,480円~ | 3人 | 経費精算や受発注書類の従量課金 |
| スタンダード | 8,980円~ | 3人 | 必要な管理・分析機能と従量課金 |
| アドバンス | 39,780円~ | 公式条件を確認 | 中小企業向けの業務範囲 |
「ひとり法人」は経営者が一人で記帳する会社に合いやすい一方、経理担当者や確認者を追加すると料金条件が変わります。最初に、入力者、承認者、閲覧者、税理士の人数を分けて数えてください。
スターターとスタンダードは、経費精算の利用人数や受発注書類の送付数によって従量課金が発生する場合があります。基本料金だけでなく、毎月の利用量を含めて試算します。
個人事業主向けは確定申告と管理範囲で選ぶ
公式料金一覧では、年払い時の月額としてスターター980円、スタンダード1,980円、プレミアム3,316円、入力おまかせ4,150円が案内されています。プレミアムと入力おまかせは年払いのみです。
| 状況 | 先に確認する候補 |
|---|---|
| 確定申告を中心に使う | スターター |
| 日々のお金の管理も重視する | スタンダード |
| サポート範囲を広げたい | プレミアム |
| 入力作業の依頼も検討する | 入力おまかせ |
表示料金だけで決めず、消費税申告、メンバー追加、サポート、必要な帳票が対象かを公式のプラン比較で確認してください。
初期設定はこの順番で準備する
freeeの公式ヘルプでは、法人の初期設定として次の流れが案内されています。
- 銀行・クレジットカードなどの口座登録
- 法人名、業種、会計期間、消費税などの事業所設定
- 期首時点の開始残高設定
- 勘定科目の追加・編集
- 既存ソフトからの仕訳インポート
- オンラインサービスとの同期設定
新設法人では、口座、会計期間、開始残高、固定資産台帳の順番が示されています。設立2期目以降は、既存の会計データと期首残高を確認してから移行します。
自動連携の前に確認担当を決める
銀行やカードを連携すると明細を取り込めますが、すべての明細が正しい仕訳として自動確定されるわけではありません。次の確認担当を決めます。
- 未登録の明細が残っていないか
- 手入力と連携明細が重複していないか
- 私用取引や対象外取引をどう処理するか
- 帳簿残高と銀行残高が一致しているか
- 月次締め後に誰が内容を確認するか
連携開始日より前の取引を、CSV、開始残高、手入力のどれで登録するかも先に決めてください。
他社ソフトから移す前にバックアップを取る
移行前に、旧ソフトから仕訳、勘定科目、取引先、部門、固定資産など必要なデータを出力します。少量のデータで取り込みを試し、税区分、口座名、補助情報が意図した状態になるか確認してから本番データへ進みます。
法人成りの場合、個人事業と法人では事業所が分かれます。公式ヘルプでは、勘定科目・取引先・品目・部門・メモタグなどを出力し、法人側へ取り込む方法が案内されています。必要な取引だけに絞る場合は、元データを残したうえで作業してください。
無料で試すときのチェックリスト
- [ ] 法人用・個人用のどちらを選ぶか決めた
- [ ] 入力者、確認者、税理士の人数を数えた
- [ ] 年払いと月払いの総額を比べた
- [ ] 従量課金の対象となる業務量を確認した
- [ ] 架空の売上と経費を1件ずつ入力した
- [ ] 口座連携後の確認方法を決めた
- [ ] 開始残高と旧ソフトの残高を照合した
- [ ] 必要な帳票とデータの出力方法を確認した
他の会計ソフトと操作を比べたい場合
同じ作業を他社でも比べたいなら、同じ架空取引を使って弥生とマネーフォワードの入力手順も比べると、自社に合う画面が分かりやすくなります。最初の15分で、売上を1件、経費を1件、明細の確認までを同じ条件で試してください。
関連する準備手順は、次の記事も参考にしてください。
- 小さな会社の会計ソフト選び|契約前に確認したい7項目
- クラウド会計を導入する前に整理したい業務とデータ移行の手順
- 弥生の会計ソフトはどれを選ぶ?法人・青色申告・白色申告の違い
- マネーフォワード クラウドはどれを選ぶ?法人・個人の料金とプランの違い
参考にした公式情報
公式情報確認日:2026年10月6日。本記事は公式情報をもとに導入前の確認事項を整理したもので、製品の利用体験や個別の会計・税務判断を示すものではありません。

